母が自分の異変に気づいて初めて病院へ行った時「私は認知症にだけはなりたくないんです!絶対になり
ません!」と先生に訴えた。
すると先生は、認知症はそんなに怖いもんでわないよ、自分はわからなくなるから。と言った。
その時はちょっと酷いことを言うなと思ったけど、なんか最近わかる気がする。
50代半ばのお友達(男)は認知症になったら死にたいと言った。
理由は認知症になったら素の自分が出てくるだろうから、施設でセクハラをしまくるかもしれないと(笑)
それはそれで見てみたいと私は言ったんだけど、本人は深刻(笑)
確かに認知症になったら、昔の記憶がぽこぽこ顔出して、墓場まで持っていく予定だった話もぼろっと話してしまうかもしれない。
まあ、その頃は認知症の人が話してることなのでホントかどうかなんて突き詰めたりはしないだろうけど。
母は2年くらい前までは認知症初期のおなじみの症状が現れ、あーだこーだ騒いでいた。
例えば配偶者の浮気疑惑とか、身近な人にもの取られ妄想とか。身近な人って父なんだけど(笑)
浮気疑惑はホントに酷かった。晩酌の後、ちょっとしたことから父母の言い合いがエスカレートして、疲れ切った父から電話が来て夜遅くに呼び出される。こっちは正直言ってそんなものどうでもいいので(笑)ホントに胸糞悪い時間だった(笑)
単純に父がかわいそうなので駆けつけるけど、現場では母の肩を持つ。
そしてなんとかなだめておさめる。
これはホントに何回も行った(笑)
昔の話を引っ張り出して、ギャーギャー騒ぐ母はやっぱり猿だった(笑)父母は犬歳、申年(笑)
そんな時父も高齢のせいか疲労のせいか、チョロっと認めるような発言をするのでまた降り出しに戻るを繰り返す(笑)ホントにどうでもいい(笑)
そんな症状も今はほとんど無くなった。母自身に執着が無くなってきたからだろうか?お酒をあまり呑めなくなってきたからだろうか?
母はとにかくお酒が大好きで、症状の酷い時は料理酒まで呑んじゃって体調を崩していたが、今は大好きな生ビールもジョッキ半分からなかなか進まなくなった。ちょっと寂しい気もするけれど、酒を呑むととにかくめんどくさくなるので、これはこれで良し。
で、本題の認知症は怖い?なんだけど。
なる前は怖い。なったら怖くない。
先生の言うとおり(笑)
自分が認知症になったら、告知して欲しいか?
薬を飲んで治療したいのか?
意思疎通ができなくなったら、どこで暮らしたいか?
誰に介護して欲しいか?
これからの私たちは決めておかないといけないんだろうなぁ。
そして何かに記し、残しておかないといけないんだろうなぁ。